ウェブデザインにおいて、<form>タグや<input>要素が予期せず親要素をはみ出す問題に直面したことはありませんか?このようなレイアウトの問題は、特にスマートフォンで横揺れの原因になります。当記事では、<form>タグと<input>要素が親要素からはみ出す原因と解決策を紹介します。
ユーザーがページを上下にスクロールする時に、画面が左右に動くことを指します。この現象は、通常はウェブページのデザインやレイアウトの問題によって発生し、ページが横方向にスクロール可能な状態になっていることを意味します。これは、ページのコンテンツがスマートフォンの画面幅を超えてしまっている場合によく見られます。ユーザーにとっては操作性が低下し、快適な閲覧体験を妨げる要因となります。
はじめに
要素が親要素からはみ出るということは横揺れの原因になり、ユーザー体験に悪影響を与えます。レスポンシブ対応が当たり前になっている時代なので、実際のコーディング後のチェックでも横揺れをしているかどうかは特にチェックします。さらにクライアント様も横揺れは特に気にする部分になります。この記事では、そうした問題が生じる原因と、それを解決するための方法について詳しく解説していきます。
なぜこの問題が重要か?
ユーザー体験に悪影響を与えるということは、最終的にはサイトの離脱率の増加につながる可能性があります。また、ブランドの信頼性にも影響を与えかねません。したがって、この問題を正確に理解し、効果的に対処することは、任意のウェブデザイナーや開発者にとって非常に重要です。
<form>タグと<input>が親要素からはみ出す原因の概要
主にcssの設定ミスに起因しますがいくつか原因があります。
cssの設定ミスの例
ウェブデザインにおいて、<form>タグや<input>要素が親要素からはみ出す問題は、いくつかの一般的な原因によって引き起こされます。これらの原因を理解し、適切な対策を講じることが重要です。
固定幅(px)
要素に固定の幅が設定されている場合、子要素の幅が親要素の幅よりも大きい場合にはみ出します。
box-sizing
cssのbox-sizingプロパティがデフォルトのcontent-boxに設定されていると、パディングやボーダーのサイズが幅に含まれません。これにより、合計の幅が親要素を超えてしまいはみ出してしまいます。
margin
要素に大きな外側余白(マージン)が設定されている場合、親要素からはみ出ることがあります。
display
displayプロパティの設定によってもはみ出しの問題が発生することがあります。例えば、インライン要素(<span>タグや<a>タグ<img>タグ)ではwidthとheightのプロパティが無視されるので、cssが効かずに親要素からはみ出ることがあります。
親要素をはみ出さないようにするための解決策
前述のcssの設定ミスの例についての解決策をそれぞれ書いていきます。
固定幅(px)
pxではなく、パーセンテージで幅を設定するか、max-widthを使用して親要素の幅を超えないように設定します。
box-sizing
box-sizing: border-box;
の使用は、パディングやボーダーが要素の全体幅に含まれるようにし、予期せぬレイアウトの問題を防ぐのに役立ちます。基本的にどのHTML要素もbox-sizingはborder-boxで良いと思うので下記をcssファイルに追加しておくことで親要素の幅を超えないようにします。
*,*::before,*::after {
box-sizing: border-box;
}
margin
marginが原因になっている場合は、開発者ツールを使用して要素のスタイルを確認し、marginの幅を調整します。
display
はみ出している原因がインライン要素(<span>タグや<a>タグ<img>タグ)である場合は、display: block;
かdisplay: inline-block;
を指定してwidthとheightの幅が正しく効くようにします。
まとめ
今回は<form>タグと<input>タグが親要素をはみ出してしまう原因と解決策を紹介しました。親要素をはみ出してしまうことは横揺れの原因になり、ユーザー体験に悪影響を与えます。今回挙げた原因をチェックしていき子要素が親要素からはみ出さないようにしましょう。